東京・静岡・埼玉・山梨の電機、電子、メカトロ分野を中心に特許出願を支援します

特許出願

特許出願要件

1.特許制度で保護されるものとは?(特許法上の発明であるか)


目に見えない技術的思想(技術的アイデア)=発明






 ×自然法則でないもの(人為的な取り決め)→商売方法、経済法則
 ×自然法則自体→エネルギー保存の法則、万有引力の法則



 ×いわゆる技能→フォークボールの投げ方、プロレス技
 ×単なる情報の提示→DB ×美的創作物→絵画、彫刻



 ○「創作」とは新しいことを創り出すこと
 ×天然物の単なる発見など(→○天然物から人為的に分離した化学物質)



 ○従来にない新しい機能を発揮するもので産業上の利用価値があれば可


発明には"物の発明""方法の発明""物を生産する方法の発明"があります。

物の発明 発明が物品に具現化されたもので、発明の名称の語尾が物品名や「‥装置」などのように書かれるのが普通です。特許権の効力が物品に及びますので、発明を実施した物品を業として生産すること、販売すること、使用することなどに対して権利行使が出来ます。(例)携帯電話、画像形成装置
方法の発明 一般に、発明がプロセス(順序、時間など)を要件として成り立つ場合には「方法の発明」とされます。発明の方法を業として使用することに対して権利行使が出来ます。
(例)○○を酸で洗う第1工程と、酸で洗った○○を着色する第2工程と、着色                      
した○○を乾燥する第3工程とを有する○○の色付け方法
物を生産する
方法の発明
「物を生産する方法の発明」では、その方法を業として生産すること、販売すること、使用することなどに対して権利行使ができます。
(例)薬品を製造する方法


銀を添加したとき排気ガス触媒の排ガス浄化効果が増強することを見つけ出したら・・・

(ⅰ)銀を添加した排気ガス触媒
 (物の発明)

(ⅱ)銀を添加した排気ガス触媒の製造方法
 (物を生産する方法の発明)

(ⅲ)銀を添加した排気ガス触媒を利用した排気ガス浄化装置
 (技術的特徴が一致する応用した物の発明)

(ⅳ)銀を添加した排気ガス触媒を利用した排気ガス浄化装置の製造方法
 (技術的特徴が一致する応用した物を生産する方法の発明)



                  

2.特許を受けることができる者とは?


発明者:個人(例えば従業員や経営者になります)
発明者は、発明完成により“特許を受ける権利”を取得したことになります。

承継人:法人(企業)か個人
“特許を受ける権利”を譲ってもらった人になります。

出願資格:個人か法人


職務発明



職務発明であれば・・・会社は従業員から無償で通常実施権をもらえます。
              従業員から“特許を受ける権利”を譲ってもらう場合には、その従業員に相当の対価を支払う必要があります。


3.特許になる発明とは?

まずは、新しいかどうか!





・産業として実施できるか
そもそも特許法は産業立法であることから、何らかの産業の発展に寄与することができる可能性がない発明は特許を受けることができません。

「医療及び医療行為」は、国内特許法においては産業ではないと解釈されており、治療方法、診断方法等は産業上の利用可能性なしとして特許されません。


・新しいかどうか(新規性)
特許出願の時点で公に知られている発明は、特許を受けることが出来ません。

「公に知られている状態」とは、日本国内または国外で販売されている発明、流通している雑誌などの刊行物やウェブ等に記載されている発明を言います。
特許出願前に自ら発明の内容を公開する行為も、新規性を喪失し特許を受けられなくなるという点にご注意下さい。


・容易に考え出すことができないか(進歩性)
(ⅰ)既に知られている技術や実施されている技術を単に寄せ集めたに過ぎない発明は特許を受けることができません。
例えば、
既に知られているナイフやハサミ  →        多機能付きナイフ
    
 →


(ⅱ)発明の構成要素の一つをほかの既に知られている技術に置き換えたに過ぎない発明も特許を受けることができません。
例えば、
椅子の移動をスムーズにするキャスター  →  机の移動をスムーズにするキャスター
    
進歩性がないということで特許を受けることができないということが多くあります。
新しかったら、次は進歩性があるかどうか!


YBレポートVol.1&2で進歩性についての判例等をレポートしています。


・先に出願されていなかどうか
同一の発明について複数の特許出願がなされた場合、出願日の最も早い出願のみが特許されます。

同様に、同一の発明について特許出願と実用新案登録出願とがなされた場合にも、出願日が早い方にのみ権利が付与されます。



   
   
       


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